アーサー・コナン・ドイルが何故ここまでこの妖精に引き込まれたのか。
息子の死をきっかけに心霊学にのめりこんだという説が一般的ですが、彼の血筋にも関係があったのかもしれません。
アーサーの父チャールズ・ドイル及び伯父リチャード・ドイルの兄弟はふたりとも妖精にこだわり続けた画家だったのです
チャールズは画家としては不遇のまま妖精の絵を描き続け、アルコール中毒とてんかんで精神病院に入りし、
不遇のまま亡くなりました。伯父リチャードは、当初こそ『パンチ』誌の売れっ子挿絵画家でスタートしましたが、
アーサーの祖父である風刺画家ジョン・ドイルの死から妖精画にのめりこみ、妖精画が不人気になった晩年でさえ、
妖精画を発表しつづけたそうです。写真の登場以前の19世紀イギリスでは妖精画が大流行していたそうです。
こういう環境に育ったドイルが自然に妖精にのめり込んでいってもおかしくはないのではないかと思います。
なんせこの私でさえも幼少に、これは本物です。と言われてそう思い続けてきて、今のめり込んでいるのと同じ事でしょう(笑)
実際、幼いアーサーに妖精の世界を教え込んだのは伯父リチャードだといいます。
リチャードは自分のスタジオに甥のアーサーを連れてきては妖精画を見せたり、
不思議な生き物たちについての話をしたりしていたそうです。
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